他のJクラブと比較してみる経営実績の6回目、
今回からは、経費についてみていきます。
まずは、選手・チームスタッフ人件費についてです。
チームを強くしていこうとすると、
優秀な選手が必要になります。
優秀な選手を獲得するためには、
その選手に見合う年俸が必要になります。
当然、選手・チームスタッフ人件費は、
高くなってきます。
ですが、選手・チームスタッフ人件費をかけて、
優秀な選手をかき集めても、
チームが結果を伴わないこともあります。
そこがある意味スポーツビジネスの難しいところでもあります。
では、選手・チームスタッフ人件費のランキングを見てみましょう。
&size(9){元となるデータは、~~経営数値については、Jリーグの公式ページに掲載されていた、~~データを元にしています。~~2005年度(平成17年度)Jクラブ個別経営情報開示資料《Jリーグ公式 PDF》~~カテゴリーと順位については、経営数字と比較するため、~~2005年度のものを使っています。}
【2005年度Jクラブ選手・チームスタッフ人件費ランキング】 (単位:百万円)
|~No|クラブ名| 金額| カテゴリー| 順位| |
right:1 | [[浦和レッズ]] | right:2,342 | center:J1 | right:2 | [[決算詳細>浦和レッズ2005年決算数値]] |
right:2 | [[横浜Fマリノス]] | right:2,105 | center:J1 | right:9 | [[決算詳細>横浜Fマリノス2005年決算数値]] |
right:3 | [[ジュビロ磐田]] | right:1,834 | center:J1 | right:6 | [[決算詳細>ジュビロ磐田2005年決算数値]] |
right:4 | [[ヴィッセル神戸]] | right:1,500 | center:J1 | right:18 | [[決算詳細>ヴィッセル神戸2005年決算数値]] |
right:5 | [[鹿島アントラーズ]] | right:1,368 | center:J1 | right:3 | [[決算詳細>鹿島アントラーズ2005年決算数値]] |
right:6 | [[アルビレックス新潟]] | right:1,269 | center:J1 | right:12 | [[決算詳細>アルビレックス新潟2005年決算数値]] |
right:7 | [[サンフレッチェ広島]] | right:1,107 | center:J1 | right:7 | [[決算詳細>サンフレッチェ広島2005年決算数値]] |
bgcolor(gold):color(blue):right:8 | bgcolor(gold):color(blue):[[ベガルタ仙台]] | bgcolor(gold):color(blue):right:1,091 | bgcolor(gold):color(blue):center:J2 | bgcolor(gold):color(blue):right:4 | bgcolor(gold):color(blue):[[決算詳細>ベガルタ仙台2005年決算数値]] |
right:9 | [[大分トリニータ]] | right:990 | center:J1 | right:11 | [[決算詳細>大分トリニータ2005年決算数値]] |
right:10 | [[コンサドーレ札幌]] | right:498 | center:J2 | right:6 | [[決算詳細>コンサドーレ札幌2005年決算数値]] |
right:11 | [[湘南ベルマーレ]] | right:352 | center:J2 | right:7 | [[決算詳細>湘南ベルマーレ2005年決算数値]] |
right:12 | [[モンテディオ山形]] | right:330 | center:J2 | right:5 | [[決算詳細>モンテディオ山形2005年決算数値]] |
right:13 | [[横浜FC]] | right:268 | center:J2 | right:11 | [[決算詳細>横浜FC2005年決算数値]] |
right:14 | [[ヴァンフォーレ甲府]] | right:262 | center:J2 | right:3 | [[決算詳細>ヴァンフォーレ甲府2005年決算数値]] |
right:15 | [[サガン鳥栖]] | right:249 | center:J2 | right:8 | [[決算詳細>サガン鳥栖2005年決算数値]] |
right:16 | [[水戸ホーリーホック]] | right:133 | center:J2 | right:10 | [[決算詳細>水戸ホーリーホック2005年決算数値]] |
&size(9){[NOTE]~~記載金額は百万円未満の端数を切り捨て表示。~~浦和、川崎、大分の決算期間は平成17年4月1日〜平成18年1月31日。~~セレッソ大阪、ガンバ大阪、名古屋グランパス、大宮アルディージャ、川崎フロンターレ、柏レイソル、京都サンガ、ザスパ草津、FC東京、アビスパ福岡、東京ヴェルディ、清水エスパルス、徳島ヴォルティス、ジェフ千葉については、開示なし。}
ベガルタについてみてみると
J2の中ではトップの選手・チームスタッフ人件費をかけているんですね。
J1の大分よりも多くかけているし。
このデータの中で一番ショックだったのは、
選手・チームスタッフ人件費が広島とほとんど変わらないこと。
会計上、'04年に計上されているのか、'05年なのかが分かりませんが、
'04年のシーズンオフには、佐藤寿人が仙台から広島に完全移籍しており、
その移籍金の収入・支出がそれぞれのクラブにあったはずです。
ほぼ、同じぐらいの選手・チームスタッフ人件費を使っていながら、
片方は、有望な若手を完全移籍で手に入れて、
もう片方は、有望な若手を売って移籍金を手に入れざるを得ない、
なんか経営力の差が垣間見えますね。
他のクラブを見てみると
14クラブが数字を公表していないため、
あまり比較は意味を成しませんが、
それでも、高い選手・チームスタッフ人件費を払っているクラブが、
それに見合う成績を出しているかを見ることはできると思います。
浦和なんかは、高い経費に見合う成績を出していますし、
鹿島なんかは、中規模の経費で、いい成績を出してますし、
甲府なんかは、少ない経費でよくがんばったなって感じです。
逆にこの年の神戸なんかは、鹿島や新潟、広島、大分などよりも
経費かけているにもかかわらず、降格してしまったところを見ると、
お金の使い方が下手だったといえるでしょう。
次回は、選手・チームスタッフ人件費シェア(営業経費対比)について見ていきます。
この連載シリーズの 目次です。
[[他のJクラブと比較してみる経営実績>2005年他のJクラブと比較してみる経営実績]]
<blog版の関連記事>
(↑寿人の移籍について書いた記事です)
<wiki版の関連記事>
[[Jリーグ各クラブ2005年決算数値]]
↑サッカー部門で現在118位。(2007/02/14 00:30確認)