2007年02月14日

他のJクラブと比較してみる経営実績その6 選手・チームスタッフ人件費

他のJクラブと比較してみる経営実績の6回目、

今回からは、経費についてみていきます。

まずは、選手・チームスタッフ人件費についてです。

チームを強くしていこうとすると、

優秀な選手が必要になります。

優秀な選手を獲得するためには、

その選手に見合う年俸が必要になります。

当然、選手・チームスタッフ人件費は、

高くなってきます。

ですが、選手・チームスタッフ人件費をかけて、

優秀な選手をかき集めても、

チームが結果を伴わないこともあります。

そこがある意味スポーツビジネスの難しいところでもあります。

では、選手・チームスタッフ人件費のランキングを見てみましょう。

&size(9){元となるデータは、~~経営数値については、Jリーグの公式ページに掲載されていた、~~データを元にしています。~~2005年度(平成17年度)Jクラブ個別経営情報開示資料《Jリーグ公式 PDF》~~カテゴリーと順位については、経営数字と比較するため、~~2005年度のものを使っています。}

【2005年度Jクラブ選手・チームスタッフ人件費ランキング】 (単位:百万円)

|~No|クラブ名| 金額| カテゴリー| 順位|  |

right:1 [[浦和レッズ]] right:2,342 center:J1 right:2 [[決算詳細>浦和レッズ2005年決算数値]]
right:2 [[横浜Fマリノス]] right:2,105 center:J1 right:9 [[決算詳細>横浜Fマリノス2005年決算数値]]
right:3 [[ジュビロ磐田]] right:1,834 center:J1 right:6 [[決算詳細>ジュビロ磐田2005年決算数値]]
right:4 [[ヴィッセル神戸]] right:1,500 center:J1 right:18 [[決算詳細>ヴィッセル神戸2005年決算数値]]
right:5 [[鹿島アントラーズ]] right:1,368 center:J1 right:3 [[決算詳細>鹿島アントラーズ2005年決算数値]]
right:6 [[アルビレックス新潟]] right:1,269 center:J1 right:12 [[決算詳細>アルビレックス新潟2005年決算数値]]
right:7 [[サンフレッチェ広島]] right:1,107 center:J1 right:7 [[決算詳細>サンフレッチェ広島2005年決算数値]]
bgcolor(gold):color(blue):right:8 bgcolor(gold):color(blue):[[ベガルタ仙台]] bgcolor(gold):color(blue):right:1,091 bgcolor(gold):color(blue):center:J2 bgcolor(gold):color(blue):right:4 bgcolor(gold):color(blue):[[決算詳細>ベガルタ仙台2005年決算数値]]
right:9 [[大分トリニータ]] right:990 center:J1 right:11 [[決算詳細>大分トリニータ2005年決算数値]]
right:10 [[コンサドーレ札幌]] right:498 center:J2 right:6 [[決算詳細>コンサドーレ札幌2005年決算数値]]
right:11 [[湘南ベルマーレ]] right:352 center:J2 right:7 [[決算詳細>湘南ベルマーレ2005年決算数値]]
right:12 [[モンテディオ山形]] right:330 center:J2 right:5 [[決算詳細>モンテディオ山形2005年決算数値]]
right:13 [[横浜FC]] right:268 center:J2 right:11 [[決算詳細>横浜FC2005年決算数値]]
right:14 [[ヴァンフォーレ甲府]] right:262 center:J2 right:3 [[決算詳細>ヴァンフォーレ甲府2005年決算数値]]
right:15 [[サガン鳥栖]] right:249 center:J2 right:8 [[決算詳細>サガン鳥栖2005年決算数値]]
right:16 [[水戸ホーリーホック]] right:133 center:J2 right:10 [[決算詳細>水戸ホーリーホック2005年決算数値]]

&size(9){[NOTE]~~記載金額は百万円未満の端数を切り捨て表示。~~浦和、川崎、大分の決算期間は平成17年4月1日〜平成18年1月31日。~~セレッソ大阪、ガンバ大阪、名古屋グランパス、大宮アルディージャ、川崎フロンターレ、柏レイソル、京都サンガ、ザスパ草津、FC東京、アビスパ福岡、東京ヴェルディ、清水エスパルス、徳島ヴォルティス、ジェフ千葉については、開示なし。}

ベガルタについてみてみると

J2の中ではトップの選手・チームスタッフ人件費をかけているんですね。

J1の大分よりも多くかけているし。

このデータの中で一番ショックだったのは、

選手・チームスタッフ人件費が広島とほとんど変わらないこと。

会計上、'04年に計上されているのか、'05年なのかが分かりませんが、

'04年のシーズンオフには、佐藤寿人が仙台から広島に完全移籍しており、

その移籍金の収入・支出がそれぞれのクラブにあったはずです。

ほぼ、同じぐらいの選手・チームスタッフ人件費を使っていながら、

片方は、有望な若手を完全移籍で手に入れて、

もう片方は、有望な若手を売って移籍金を手に入れざるを得ない、

なんか経営力の差が垣間見えますね。

他のクラブを見てみると

14クラブが数字を公表していないため、

あまり比較は意味を成しませんが、

それでも、高い選手・チームスタッフ人件費を払っているクラブが、

それに見合う成績を出しているかを見ることはできると思います。

浦和なんかは、高い経費に見合う成績を出していますし、

鹿島なんかは、中規模の経費で、いい成績を出してますし、

甲府なんかは、少ない経費でよくがんばったなって感じです。

逆にこの年の神戸なんかは、鹿島や新潟、広島、大分などよりも

経費かけているにもかかわらず、降格してしまったところを見ると、

お金の使い方が下手だったといえるでしょう。

次回は、選手・チームスタッフ人件費シェア(営業経費対比)について見ていきます。

 この連載シリーズの 目次です。

 [[他のJクラブと比較してみる経営実績>2005年他のJクラブと比較してみる経営実績]]

<blog版の関連記事>

ベガルタは黒字決算というけれど。

(↑寿人の移籍について書いた記事です)

<wiki版の関連記事>

[[Jリーグ各クラブ2005年決算数値]]

○今の流行をチェック!サッカー人気Blogランキング○

↑サッカー部門で現在118位。(2007/02/14 00:30確認)



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