2007年02月21日

甲府、初の強化担当設置

今年J1残留2年目のジンクスに挑むヴァンフォーレ甲府が

ようやく強化担当を置けるようになりました。

''甲府「真のJ1」へ初の強化担当 経営基盤安定、長期展望《IZA!》''

> サッカーJリーグのヴァンフォーレ甲府は今季、J1で2年目を迎える。チームは3月3日の開幕に向けて新チームの陣容固めに励んでいる。クラブは6年連続の単年度黒字が見込まれ、経営基盤は着実に安定してきた。これに伴い、チームは今季、近年にない大量8人の高・大卒選手を獲得し、育成システムの充実などJ1定着をにらんだ長期的戦略に踏み出した。海野一幸社長は「真のJ1チームへの元年」と意欲を示す。~~ ~~ 「やっと、ここで強化・育成に目を向けられ、力を入れられるようになった」。海野社長は感慨深げに話す。甲府は今季初めて専任の強化育成担当を設置し、トップチームコーチだった結城治男部長が就いた。選手補強やスカウティングには欠かせない部署で、ほとんどのJチームが設けている。約4億円の累積債務を抱えてクラブ存続が危ぶまれた甲府にとって、そこまで手が回らなかったのが実情だ。~~ 大量の新卒選手の獲得は、主力組の石原、藤田、山崎らが今年28〜29歳を迎え、2、3年後をにらんだ世代交代が課題となっていたからだ。海野社長は「甲府の数年後を考えて、若手への転換期を迎えていた。平均年齢でバランスの取れた形となった」と自負する。~~ 若手中心の補強は大木監督の考えでもある。バレー、倉貫と中心選手が抜けた今季、Jリーグが2部制になった平成11年以降、昇格12チームのうち2年目で降格したのは3チームあることを考えれば、自由契約になった森岡、秋田ら元日本代表選手の補強も考えられた。実際、クラブ側が大木監督に彼らの獲得を提案したが、長期展望でチーム強化を考える監督に拒否されたという。~~ ~~ スカウトだけでなく、G大阪や横浜Mなどのようにジュニアユース、ユースの下部組織からトップチームに選手を輩出できる育成システムの充実にも着手。トップチームが今季、昭和町のグラウンドを優先的に使用できるようになったのに合わせ、ユースなどもナイター設備が整った南アルプス市の施設の優先使用権を獲得した。~~ 「J1の真のチームとして方向転換を図る元年になった」と海野社長が評する態勢づくりに踏み出せたのは、クラブの経営基盤の強化が根底にある。5年続く単年度黒字は18年度も1億6000万円前後の黒字を見込む。J1に昇格した効果で収入、支出ともにJ2時より倍増した。今季の年間運営費は前年より約2億円多い約15億円を予定。債務超過は解消の見通しで、「会社は黒字体質になっている」(海野社長)。~~ ただ、累損は依然として約2億5000万円が残る。海野社長は「甲府には赤字を補填(ほてん)してくれる主要企業がない。単年度黒字を出していかないと、クラブは存在しなくなる」と「身の丈」経営の堅持を説く。~~ とはいえ、決して消極的な経営で収斂(しゅうれん)するつもりはない。日本サッカー協会の川淵三郎会長が標榜(ひょうぼう)する「地域密着型クラブ」の具現化を目指す。すでに富士急行、甲府商工会議所から増資を得、スポンサー企業も約250社を数える。「もっと地域と密着するために地元で影響のある人とのパイプをつなげたい。多くの組織・会社に出資してもらうことで、クラブの信用や価値が高まる」と海野社長は知恵を絞る。

J2が始まった頃のぼろぼろだった甲府を知っているものとっては、

こういったニュースを聞くと、「だいぶ大きくなったなぁ」と、

親戚のおっちゃんのような気分になります。

この記事の中でも、特に嬉しく思うのは、

債務超過解消の見通しだということ。

小さなクラブでもやればできるんだというのは、

非常に勇気付けられます。

債務超過を解消したら、経営陣の次の目標は

累損の解消ということになるのでしょう。

この状態で行けば、累損も2,3年のうちには解消するのでしょうか?

もしチームの成績が伴わず、J1から落ちてしまったとしても、

累損の解消に向けて、海野社長にはがんばってもらいたいものです。

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