客が入れば、チームは勝つのか?その3
前回、前々回とJリーグのクラブの観客数と勝敗の相関について調べました。
仙台・浦和・鹿島と3つのチームについてみてきましたが、
そこから導き出された結論は、
観客数と勝敗については、相関がない、
というかむしろ負の相関があるということでした。
この現象は、他のクラブでもあるのだろうかと思って、
他のクラブについても調べてみました。
ベガルタとも比較できるように、
データは2004年から2007年のリーグ戦の数字のみを使用し、
調査方法も同じ方法で行いました。
客が入れば、チームは勝つのか?その1《拙ブログ》の【調査の方法】参照
調査対象のクラブは、2004年時点でJに加盟していた28クラブです。
今回は、その28クラブ分、一表にしてみました。
【J28クラブ観客数と勝敗の相関一覧表】(相関係数降順)
| チーム名 | 相関係数 |
| 清水エスパルス | 0.160 |
| 横浜FC | 0.102 |
| コンサドーレ札幌 | ▲ 0.028 |
| 東京ヴェルディ | ▲ 0.036 |
| アルビレックス新潟 | ▲ 0.038 |
| アビスパ福岡 | ▲ 0.047 |
| 浦和レッズ | ▲ 0.049 |
| FC東京 | ▲ 0.054 |
| 大分トリニータ | ▲ 0.065 |
| サガン鳥栖 | ▲ 0.079 |
| 京都サンガ | ▲ 0.102 |
| セレッソ大阪 | ▲ 0.106 |
| 横浜F・マリノス | ▲ 0.107 |
| 柏レイソル | ▲ 0.125 |
| 水戸ホーリーホック | ▲ 0.128 |
| モンテディオ山形 | ▲ 0.132 |
| 大宮アルディージャ | ▲ 0.146 |
| 名古屋グランパス | ▲ 0.155 |
| ベガルタ仙台 | ▲ 0.181 |
| サンフレッチェ広島 | ▲ 0.186 |
| ヴィッセル神戸 | ▲ 0.187 |
| 湘南ベルマーレ | ▲ 0.192 |
| ヴァンフォーレ甲府 | ▲ 0.195 |
| ジュビロ磐田 | ▲ 0.232 |
| ガンバ大阪 | ▲ 0.238 |
| ジェフユナイテッド千葉 | ▲ 0.271 |
| 鹿島アントラーズ | ▲ 0.297 |
| 川崎フロンターレ | ▲ 0.358 |
これをみてみると、28クラブ中26クラブが負の相関を示しています。
正の相関を示しているのは、清水と横浜FCの2つのクラブだけです。
こうしてみると、ベガルタだけでなく、
Jの多くのクラブでは、
観客が増えると勝てなくなるということができそうです。
なぜこういったことが起こるのか、
理由ははっきりとは分かりませんが、
●観客が多いと逆に気合が入りすぎて、気合が空回りするから
●観客が入る試合というのは、優勝がかかったりなどと
注目度が高い試合で、相手も普段以上の気合で臨んで来るから
などという原因が考えられます。
ぜひとも、選手には多く入った観客の期待に対し、
勝利で応えてもらいたいんですけどね。
これはJリーグの特長とか、日本の国民性とかが
関係しているんでしょうかね。
Jではこういった結果になりましたが、
ヨーロッパや南米や韓国など他の国のリーグでは
同じような調査をしたらどうなるのか、
いろいろ興味は尽きないですね。
○ランキングに参加しています。クリックでぜひご協力を○
Posted by achakun at 18:00
│
Comments(8)
│
TrackBack(0)
この記事へのトラックバックURL
http://app.blog.livedoor.jp/achakun/tb.cgi/51498314
よく言われるのは、以下のようなことです。
まず、Jリーグは諸外国ほど実力差がないこと。
(18位のチームが1位のチームに勝つのがそう不思議ではない)
つまり接戦が多いんですね。
接戦が多いと重要なのは審判の笛になってきます。
で、諸外国では、ホームの観客人数が増えるとホーム寄りの笛になる。
所謂、ホームアドバンテージ。
ところが、Jの審判はホーム観客が多いと、呑まれまいとするあまりに、逆にホームにキビシイ笛になる。
接戦でこれは致命的と言われます。
ですので、相関を日本人審判と外国人招聘審判で取ってみると、もっと面白いと思いますよ。
なかなか面白い統計でした。
ただ単純に強い相手のときに観客が増えるんじゃないですかね?
昨シーズンでいえば横浜FCや甲府戦よりも、
浦和、鹿島戦の方が集客ありそうです。
(自サポ、相手サポ含めて)
結果として負の相関になってしまう。
相関係数は計算さえすれば出る値なので、
それが正の数だから「正の相関がある」負の数だから「負の相関がある」とは言えません。
相関係数の有意性を検定して有意であったときに初めて相関云々の話ができます。
おそらく「相関がない」が正しい結論でしょう。
ただJリーグの現象?をデータで検証する試みは嫌いじゃないですよ。
浦和やガンバ戦しか2万人を超えないチームのサポとしては、
観客が多くなる=負ける確率が高い
といわれても、なるほどなぁと思ってしまいます。
もちろん負けたくはないですが。
重要な試合や強い相手との試合(=負けそうな試合)ほど観客が多くなるということではないでしょうか。
統計分析の報告には、相関があることは間違いないけど解釈の方向が逆じゃない?と思うようなものが良くあります。
観客は観客でもアウェイサポだと逆効果ですよね
レッズをはずして統計とりなおせば違った結果になりそうな気がします。
興味深い統計です。
サポーターが増えると強くなるチーム。という見方より、
チームを勝たす力のあるサポーター。という切り口のほうが面白く見れます。天使サポーターと悪魔サポーター。
自分のガッツ感覚より、ちょっと負の相関に寄りすぎている気がします。J全体の観客動員数が結構プラスになっているのではないでしょうか。
また、ファンのホーム&アウェーの分散や、年間を通した入場者集数の分散などの、ファンの性質を決める要素として取ってみたら、経営戦略のネタになるかもしれないですね。
お久しぶりです。相変わらず素晴らしいブログですね!実は私のブログが書籍化される事になりました!!一応ご報告まで。今年はオリンピックイヤーなので、水泳のジャンルが目に留まったのかも知れません(^_^;)
発刊予定は8月のまさにオリンピックの時期となりそうです!