2004年10月15日

球界再編第2章(2) 西武、堤オーナー辞任へ

西武の堤義明オーナーが、西武鉄道の
有価証券報告書訂正などの責任を取り、
西武鉄道の親会社コクドの会長職や
その他グループの役職を辞任すると発表した。
西武ライオンズのオーナー職も、
日本シリーズ終了後に辞すると発表した。
絶対的な権力を誇っていたオーナーの辞任により、
西武鉄道もライオンズを売却する可能性が出てくるなど、
ライオンズも球界再編の渦の中に飛び込む結果となりそうだ。
《サンスポの記事はこちら》

読売のオーナーが裏金疑惑で辞任するなど、
球団のオーナーによる不祥事が続いている。
今回の事件も、いまいち掴めない事件だ。
西武鉄道にとって実際は、大株主コクドが50%以上も
株を持っていたのにも関わらず、
それほど持っていないような報告を長年行ってきた。
この虚偽の報告を行ってきたことが今回の事件の根本だ。

東京一部上場企業では、一部特定の者だけが、
影響力を持つことのないように、
大株主10社と取締役、自己株式の合計が、
全株式数の90%を超えた場合、猶予期間をおかずに
上場廃止にすると定めている。
西武鉄道がきちんと株主構成について報告していれば、
2000年3月期、2001年3月期に
上場廃止になっていた可能性があったようだ。

堤氏が行った記者会見でも
株式公開している会社が、上場廃止の危機が
迫っているにもかかわらず、株主に対する
説明責任を果たしたものとはいえなかっただろう。

今後、不祥事を隠匿するのではなく、
きちんと情報をディスクローズする経営者に
球団の経営をお願いしたものである。

チームは1企業のものではなく、
多くの人の支えによって成り立っている
公共物なのだから。





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この記事へのコメント
トラックバックありがとうございます。

一個だけツッコミ、というか質問です。


>>全株式数の90%を超えた場合、猶予期間をおかずに上場廃止にすると定めている。

について。

サンスポの記事には上場廃止基準は80%以上と書いてあるようですが、実際はどっちなんですか?
Posted by senchou at 2004年10月15日 03:04
>senchouさんへ

日経新聞には以下のように書かれていました。
・80%を超えた場合、一定期間内にこの水準以下にしないと上場廃止になる。
・90%を超えた場合、猶予期間をおかずに上場廃止にする。

西武鉄道の場合、2000年3月期、2001年3月期に
90%を越えていたようです。
Posted by あちゃくん at 2004年10月15日 07:50
ありがとうございます。
オーナーの首が飛ぶわけですね、笑
Posted by senchou at 2004年10月15日 15:00